森詠『桃象宣言』
-明日に向かって、トライせよ!-
ピンクエレファンツの第一教典です
男が、そして女が、最も美しいのは、何かに挑んでいる時である。
挑戦する男は、そして女は美しい。

てなわけで、ヒョンなことから、楕円型のボールを追うことになった美しき会員諸君!
ここにわがピンク・エレファンツの信条と目的を明らかにしたい。

わがラグビーチーム「ピンク・エレファンツ」は、あくまで、ラグビーをアイする、心優しいオトナの集まりを目指している。
決して、どこかのラグビーチームのように(特に名を秘す)勝つことだけを目的とはしない。従って、わが会は、強いチームを作るために、少数精鋭主義をとる、なんてことはテンから目指さない。あくまで全員参加のチームを目指す。
もし、「強い」チームに入りたい方は、残念ながら、他のラグビーチームへ行かれることを推薦する。

わが会の目的は次の通りだ。

まず、第一に、遊びとしてのラグビーを楽しむ。たかがスポーツだ。スポーツだから、負けることもできる。勝つことだけが全てではない。スポーツを楽しむ心こそが、大切なのである。とくにラグビーは、あの楕円型のボールに触れ、他人に触れ、ぶつかり合う楽しみがある。これだけは、やってみなければ、その面白味は分からない。

従って、第二には、ラグビーをさらに理解し、愛するために、体験することを目指す。
ラグビーは、集団による格闘技だ。ひとりでは、とてもでないが、やることができない。だから、我々も集まり、一丁、やってみるか、というわけだ。もちろん、ラグビー体験は、ただボールを追い、相手とぶつかることだけを目指すのではない。技もみがくし、体力もつける。だが、あくまで、遊びのラグビーであることをわきまえてプレイすることを前提にしている。本格的に技をみがくためならば、やはり、他のチームか、もしくは、しかるべきラグビースクールに行ってほしい。

第三に、これこそ、わが会最大の目的なのだが、ラグビーを通して、オトナのつき合いをする仲間になろう。ラグビーを共にやることで、おのれを知り、友を知る。共に汗して敵と闘った友は、戦友だ。「隊伍を整えましょう。隊伍とは仲間ではありませんか。仲間でない隊伍がうまくいくはずがないではありませんか」である。あれ?この会は何の会?なんぞと考える人もいるかも知れないが、他意はない。ただ、仲間は大事にしましょう、ということである。

だが、いくら、遊び心でラグビーをする、といっても、やはり、ラグビーはラグビーである。ただの玉遊びにあらず。日頃から、躰をきたえ、闘争心を叩きあげないと、思わぬ事故も招く。危険も伴う。だから、遊びだからといってプレイは気を抜かないでほしい。あくまで、自分の体力の限界をわきまえて、プレイをしてほしい。これは、オトナの約束だ。お互いに仲間として守るべき約束である。

わが会のモットーはこうである。
無理をしない。
あせらない。
しかし、あきらめない。
「三ない」こそ、われらが鉄則だ。

ひとりの無理は、全員の無理になる。疲れたら休もうではないか。自分の躰は自分が良く知っている。走れなくなったら、他人を気にせず、休め。決して、無理はするな。他人に追い抜かれる、なんぞは考えない。負けるとは思わない。ともかくも、あせりは禁物。それほどのことを、我々はやっているのではない。
しかし、体力の範囲内でベストはつくそう。今日がだめでも明日を信じよう。ネバー・ギブ・アップ。一度や二度、失敗してもくよくよしない。ゆっくりと急がず、一歩一歩、体力を作り、闘争心を心の中に養おうではないか。

さて、かくしてこういう目的とモットーのわが会に入る会員資格は、次の通りになる。

男女の性別、国籍、年令、思想・信条の別を問わない。
ラグビーの経験、未経験も問わない。しかし、オトナの遊び心を持っていること。会の精神とモットーに賛同し、仕事にしわ寄せが行かない程度に、やってみるか、と思った人であれば、参加は自由、大歓迎である。

われらが会の精神は、こう思う。「ラガーマンはタフでなければつとまらない。だが、優しくなければやっていけない」ラグビーをやって、本当のオノコになろう!いいオンナになろう。
そうそう、大事なことを言うのを忘れていた。
わが会は、もし、怪我をしても、何の保償もできない。なにしろ、心意気だけで集まった会である。他人をあてにするな。だから、自分の躰の健康管理は、すべて、自分にあるということは、予め覚悟しておかれたい。責任は自分自身でとること。それに、お互い、仕事最優先であることも忘れずに。仕事に差し支えない程度に、遊ぶことも考えてほしい。お互い、相手のことを思い、助け合って、やっていこうではないか。

では、会員諸君!
ゴールは目の前にある。スクラムを組もう。押せ、押せ、敵を潰せ。死にもの狂いで押せ。出たか、ボールは出たかッ。さあ、トライだ。走れ、友よ。

明日に向かって、トライしろ。



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